大学生の中にはバイト代を貯めて、
仮想通貨やFXなどで資産運用したいという方も増えています。
しかし、よくある間違いを知っていなければ運用面以外での詐欺などに遭う可能性も少なくありません。
そこで本記事では大学生がFXを始めるための方法や、トラブルに巻き込まれないために知っておくべき情報をご紹介します。
FXは大学生でも始められるの?
結論としては大学生のうちからFXに挑戦することは十分に可能です。
ほとんどの証券会社では20歳以上から口座開設ができ、一部証券会社(SBI証券や外替どっとコム)では18歳からの開設も可能になっています。
職業を入力する必要はありますが、正直に学生であることを申告しても口座開設には大きな影響はありません。
FXの口座開設に必要なもの
FXの口座開設にはどのような書類が必要になるのでしょうか?
「最短1時間」での口座開設を売りにした、DMM FXを例に見てみましょう。
DMM FXの場合、氏名や住所などの基本情報の他に、「身分証明書」と「マイナンバーカード」をオンラインで提出する必要があります。
いずれも事前に準備しておけるものなので、手続きとしてはいたってシンプルですね。
口座開設までにかかる時間
上記の書類を提出すると審査がスタートします。
では審査にはどのくらいの時間がかかるのでしょうか。
例に挙げたDMM FXの場合、1時間から3日間で審査結果を受け取ることができます。
多くの証券会社でも同様に3日以内には口座が開設されます。
筆者が行なった際は、Web上での基本情報の入力・書類のアップロードが20分程度で、翌日には取引が開始できるようになりました。
一方で、郵送での手続きを選択した場合には、申し込みから最大2週間程度かかることに注意が必要です。
大学生でFXを始めるメリット
大学生のうちからFXを始めることには、次のようなメリットがあります。
・社会情勢をよく理解できるようになる
・資産運用のリテラシーが高まる
・自由に使える時間が多いので、吸収力が高い
・時間の切り売りではない収入が得られる
・人間関係に振り回されない
大学生のうちからFXの取引を始めた人の中で、それを仕事にする人はごくわずかです。
ほとんどの人は途中で止めてしまうか、副業として小規模に続けていきます。
しかし、FXの経験があることは、それだけで金融系の職種に就く上でのポジティブな経験になりますし、社会のトレンドを追うためにつけた知識はどんな仕事にも活かすことができます。
そのため、大学生のうちからFXを始めることは、お金を稼ぐことと同様に、自己投資という意味でも非常に価値のある時間の使い方であると言えます。
また、コロナ禍によりアルバイトの機会がない大学生にとっても、FXは資産運用の手段の1つとなり得ます。
正しく知識をつけ、余剰資金で少額からトライしてみるのが良いでしょう。
大学生がFXを始める上で注意すべきこと
次に大学生がFXを始めた時に起こりがちな罠を避けるための方法を解説します。
・ポジションを持ちすぎない
ポジションとは通貨を「買っている」または「売っている」状態を指し、日本語では「持ち高」と訳されます。
FXでは通貨の売買によって、その差額を利益として得ることが目的なので、ある通貨を買った状態(買いポジション)で待ち、その通貨の価値が上がったタイミングで売ろうとします。
同様に、ある通貨を売っている状態を「売りポジション」と呼び、それよりも安くなったタイミングで買い戻します。
ポジションを持ちすぎるとなぜ危険なのかというと、ロスカットのリスクが発生するからです。
ロスカットとは資産を使い尽くさないための制度で、含み損が一定のラインに達した時に自動で決済する仕組みで、イメージとしては証券会社による損切りだと思えば良いでしょう。
入金している資産の多く使ってポジションを持った場合、急激な為替の変動があるとロスカットにつながってしまいます。
強制決済された場合、それ以上の損失は出ませんが、資産が大きく目減りするリスクはあるので、ある程度の期間様子を見たい場合には、保有資産のうち30%前後でポジションを持つのが安全です。
・FXに関連する詐欺に引っかからない
FXで資産を失うケースの多くは、関連詐欺に引っかかるというものです。
例えば高額なセミナーや、そこまで有用でない自動売買ツールに何十万も払ってしまうといったケースが報告されています。
さらに悪質なケースでは、利用者から預かったお金を実際には運用していない「架空FX」という例も報告されており、事業者が出金に応じないなどのトラブルが頻発しています。
大学生同士での勧誘なども増えているので、FXを始めるのであれば自分で勉強して、自己責任を理解して取引しましょう。
・余剰資金で楽しむ
為替は社会の状況に大きく依存するため、いかに高確率な分析手法でも、それだけを使って長期間にわたって勝ち続けることは非常に難しいと言われています。
そのため、生活必要資金ではなく、余剰資金を使って取引を行うことが大原則となります。
大学生のうちは貯金全てで取引をしたくなってしまいますが、精神的にゆとりを持った状態で行う方が結果的には良いとされています。
目安としては生活費半年分(50~100万円)を貯金した上で、FXに挑戦するのが良いでしょう。
また、いきなり始めるのも危険なので、まずは書籍やインターネット上の情報で知識をつけ、その後デモトレードなどを経てから実戦に移ることをオススメします。
・年間20万円以上の利益が出たら納税する
FXで得た利益は税制上の「雑所得」として扱われます。
この雑所得にはFX以外にも、フリマアプリなどでの利益や、原稿料なども含まれます。
雑所得全体で20万円を超えた場合には、20%の税金を納める必要があるので、確定申告を行いましょう。
ただし、FXに関する活動で使用した費用(例えば書籍代やパソコン代)を経費として計上できるので、実際の課税額はより少なくすることが可能です。
始めたばかりのうちはあまり気にする必要はありませんが、運用規模が大きくなってきたら確定申告の準備も念頭に置きましょう。
FXをやっていることは口外するべき?
FXを始めるとつい友人にもそのことを話したくなってしまう人もいるかもしれません。
しかし、金融商品は危険という固定観念を持った人も実際には少なくないため、FXをやっていることをむやみに人に話すのは控えておくのが良いでしょう。
また、仮に友人を誘って始めたとしても、損失が出てしまった場合には恨みを買う可能性もあります。
悪気はなくても勧誘に当たる可能性があるので、人を誘うこともやめておきましょう。
その代わりに、TwitterやInstagramではFXに特化したアカウントを運用している方も沢山いるので、そういったコミュニティを活用して仲間を見つけるのが良いでしょう。
まとめ
・20歳以上であれば大学生でも始められる
・口座開設には身分証明書とマイナンバーカードが必要
・まずは知識をつけて、デモトレードを経験するのが良い
・あくまでも余剰資金を運用する
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