近年の副業ブームを受けて、投資に関心を持つ人も増えてきています。
そんな中で株式投資やFXに興味があるが、どっちをやるべきか悩んでいる人も多いかと思います。
中にはFXはやめておいたほうがいい、株のほうがいいなどというものがありますが、これは正しいのかどうか?
こういったことも含めて見ていきます。
株式投資とFX、どっちがよいか?
投資戦略や資金量によってどちらが良いかは変わる
結論から言うと、どちらも稼げますしどちらもメリットデメリットがあります。
どちらがより良いかは投資戦略や投資できる資金量によってもことなります。
従って、どちらが優れているかという議論は意味を成しません。
同じ投資という枠組みですが、前提条件が全く異なる別の用途のものを比べてどちらが優れているかを比較することに何の意味もないのです。
株式投資には株式投資のメリットがあり、FXにはFXのメリットがあります。
しかし、投資家の中にはそれを把握せずに投資をしている人が多く見受けられます。
これは非常に残念なことです。
まずはそれぞれの投資の前提条件やメリット、デメリットを正確に把握することから始めるべきです。
株式投資とFXの前提条件とは?
株式投資の前提条件とは、人やビジネスに投資をしているということです。
一見すると株式投資とは会社に投資をしているように思えますが、会社とは人間の集まりであるので結局は人間に投資をしていることになります。
また、その会社そのものに投資をしているというよりも、その会社が営んでいるビジネスに投資をしているといえます。
そのため、稼ぐのには長期投資が基本となります。
ビジネスで稼ぐのであれば、どうしても長期的な時間が必要になってくるからです。
もちろん株式投資でも短期売買で利益を出すことは可能ですが、王道ではないでしょう。
あるいは、何十億もの資金が無いと株式投資で短期売買をやるメリットが見当たりません。
なぜなら資金に対してレバレッジをかけられないからです。
数万円からでも株式投資は始めることはできますが、まともに金を稼ぐとなると最低でも1000万円といったまとまった金額が必要です。
投資資金にレバレッジをかけることができないため、必然的に金持ち向けの投資といえます。
株式投資は資金に対してレバレッジをかけるのではなく、投資対象である人やビジネス、あるいは会社に対してレバレッジをかけています。
従って株式投資の基本は長期投資となります。
一方FXの場合は、この株式投資の正反対に位置するものです。
FXの投資対象は通貨であり、投資ではありますがどちらかというと投機です。
従って短期売買が基本となります。
FXにもスワップポイントのような長期投資の方法がありますが、これもまた王道な方法ではありません。
そして、FXの場合は投資対象にレバレッジをかけることができない代わりに、運用資金に対してレバレッジをかけることができます。
従って少ない資金でもお金を稼ぐことができます。
少ない資金を効率よく使って短期売買で利ザヤを稼いでいく。
これがFXにおける基本的な稼ぎ方です。
FXは悪で稼げない、株式投資が絶対良い、というのはデマ
このようにそれぞれに前提条件がありそれぞれに良いところがあるため、一方的にFXがダメで株式投資が絶対的に良いわけではありません。
そして、そういうのに踊らされてしまう人ほど100万やら200万といった少額から株式投資を始めてしまいます。
株式投資で株価が2倍になるなんてことはそうそうありませんが、仮になったとしても100万円といった少額投資では2倍になったところで評価額が200万円で、100万円しか増えません。
しかも株式投資は長期投資が前提なので、時間をかけてやっとのことで増えた金額が100万円というのははっきり言って少ないです。
これが1000万円の投資であれば、株価が倍になれば1000万の利益となるのでかなり大きな収益となります。
1000万というと、その人の年収にもよりますが稼いでいるサラリーマンの人間の1年間の給料分は増えたことになります。
これはある意味1年分労働しなくてもよい時間が増えたとも言えますよね。
このくらい稼げて初めて株式投資はメリットを享受できるのです。
逆に最低金額の投資資金1000万円を用意できないのであれば、運用資金にレバレッジをかけれるFXをすべきです。
もちろんFXは短期売買のトレードなので、株式投資で通用するロジックが通用しないことが多々あります。
株式投資は長期投資なのに対して、FXは短期売買で前提条件が違うので当然でしょう。
しかし、それをすっ飛ばしてFXは危険だからやめるべきだというのは間違っています。
投資で成功するために必要なこと
証券会社や国内FX会社のいうことは参考にしない方が良い
株式投資だろうがFXだろうが、証券会社やFX会社というのは基本的に投資家の負けによって稼いでいます。
株式投資の場合、証券会社は顧客のトレード回数が増えれば増えるほど取引手数料が増えるため売上が増加します。
そのため、顧客にたくさん取引してもらう必要があります。
しかし長期投資でずっと勝ち続けてしまうと株式を売買する必要性が投資家には存在し無くなってしまいます。
下手に利確して下がるかもしれない別の株式に投資するリスクを背負うよりかは、ずっと株式を保有しているだけの方が良いのです。
しかしそれでは証券会社は儲かりません。
だから勝てるかどうかもわからないボロ株などをすすめることで、売買回数を増やす動機を投資家に与えます。
勝てれば証券マンの信頼につながりますし、負ければ塩漬けにするのは危険だから損切りしたほうが良いといって損切りさせ、ついでに別の株式をすすめれば取引手数料がさらに増えてビジネスとしては儲けものです。
一方、FX会社はどうでしょうか?
FX会社も同様に投資家の負けトレードで稼いでいます。
特に国内のFX会社の場合は顕著にこの傾向がみられます。
国内FXの場合は取引手数料であるスプレッドは非常に低い代わりにストップ狩りによってトレーダーを負けさせたり、追証を負わせることによって金儲けをしています。
逆に海外FXの場合は追証を負わせたりストップ狩りをすることはありませんが、スプレッドがはじめから高い傾向にあります。
結局のところ株式投資だろうFXだろうが、ブローカーはビジネスでやっている営利企業なのであるから彼らの言うことを聞いていては投資家が稼げるわけありません。
彼らがすすめるのは、彼らにメリットがあるからでしかありません。
必要な物や情報に対してきちんとお金を払う
世の中には、必要なものや情報に対してきちんとお金を払おうとしない人が多すぎます。
それどころか、値切ったり安く買い物をすることが美徳で素晴らしいと勘違いしている人すらいます。
それでいて、自分のお給料については上げてほしい、正当な労働の対価として給料はきちんと払うべきだというのです。
これらは完全に矛盾しています。
自分のお給料は正当な労働や価値あるものだから上げろというのに、正当な他人の仕事や価値ある情報には金を使わない。
価値あるものにお金を使わなければ、当然価値あるものはあつまりません。
当り前でしょう。
なのに稼ぐための情報や勉強には金をかけようとしないのです。
だからいつまでたっても投資で成功できないのです。
投資に限らずビジネスでもそうですが、稼ぐためには経費は惜しみなく使うべきなのです。
経費があるから利益が生まれるのです。
本当に当たり前で誰でも知っているはずのことなのですが、多くの人が会社規模から個人規模に移るとなぜかすぐに経費を出すことをためらいだします。
貸借対照表を見れば分かる事ですが、経費というものは資産の部に記入します。
つまり経費は資産なのです。
資産なのに、なぜ経費を増やさないのか?
稼げない人ほど経費を増やそうとしません。
逆に稼いでいる人をみれば、そうでない人と比べて必ずといっていいほど経費が高いです。
これはビジネスだろうが投資だろうが、あるいは労働だろうが変わりません。
自己投資という名の経費の量や質が圧倒的に違うのです。
金を稼ぐために金を使わないと、金は稼げない。
これが資本主義のゲームの大前提です。
ビジネスだって、高い利益を上げようとすれば優秀な人材が必要になってくる。
そうなれば人件費は必然的に上がっていく。
だから稼いでいる企業ほど、年収が高い傾向があります。
これは企業がたくさん稼いだから年収が高い社員が多いわけではないのです。
年収が高い社員(=優秀な社員)が多いから企業がたくさん稼げるのです。
断じて逆ではありません。
これを個人レベルに落とし込めば、あなたも稼いでいる企業と同じことができます。
すなわち、先に大きなお金を払うということをやるべきなのです。
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