稼げるトレーダーと稼げないトレーダーの間にある、よくある違いの一つが方向感のない相場の時にどのように行動するかということが挙げられます。
稼げないトレーダーは大した方向感がないのにも関わらずポジションを持ち、小さな波で稼ごうとします。
一方、大きく稼ぐトレーダーほど方向感のない時には静観します。
ポジションを保有していない場合はトレードを控えるべきで、ポジションを保有している場合は方向感が出るまで様子見をすべきです。
それらの理由について詳しく見ていきます。
FXで方向感の無いときはどうすべきか?
ポジションを保有している場合は様子見をする
既にポジションを保有している場合は様子見をすべきでしょう。
方向感がないということは、売り圧力と買い圧力が拮抗している状態です。
つまりどちらに動くかわからないということです。
であれば、ポジションを保有している場合は基本はそのまま保有し冷静に待つのがよいでしょう。
テクニカル分析において、マーケットはトレンドを形成するという前提条件があります。
したがってこの方向感がないのが一時的なものなのか、それともトレンドの転換を表しているのかを見極める必要があります。
トレードの基本は、大きな波のトレンドに順張りをしていくことにあるのでトレンドの終了のサインである場合の方向感が無くなっているときは、トレンドが転換した時に損切りします。
逆に一時的なトレンドの方向感の喪失であるならばポジションを保有しておきさらに時間を伸ばしていき利益幅を増やしていくべきでしょう。
ただしこれはあくまでもスイングトレードの場合を想定しています。
トレードスタイルによっても方向感が無いときにどうすべきかは異なります。
例えばスキャルピングのような場合では、ポジション保有し続けるといったゆうちょうなことはできないかもしれません。
しかしそもそもスキャルピングというトレード手法は、現在のFXマーケットの環境においてお勧めできません。
なぜなら現状FXのマーケットには大量のアルゴリズムが入っているからです。
これにより物理的に不可能なスピードで機関投資家をはじめとしたトレーダーがトレードをしています。
従って裁量トレードではスキャルピングで適切な売買タイミングでアルゴリズムよりも早く入札することは事実上不可能だからです。
またスキャルピングやデイトレードなどといった超短期トレードでは、取引スパンが短くなればなるほど取れるボラティリティも少なくなります。
そうなれば必然的に利益を積み上げていくことは難しくなっていきます。
何事も一日にして成功することはできません。
しかしデイトレードは1日で稼ごう、成功しようという取引手法です。
そうではなくて、短期トレードであったとしてもオーバーナイトすることで利幅を増やすことができます。
だから現状のFXの環境ではスイングトレードすべきなのです。
ポジションを保有していない場合はトレードをしない
話が少し逸れてしまいましたが、ポジションを保有していない場合で方向感がない時はトレードはしないのが基本です。
なぜならば、先ほども指摘したしたようにトレードの基本はトレンドの順張りです。
方向感がないということは、現在トレンドが形成されてないということだからトレンドが形成されてない時にポジションを保有することは優位性の高いトレードとは言えません。
優位性がない時にトレードをするということは、勝つか負けるかわからないということです。
これはすなわちギャンブル投資と同じです。
勝つ可能性が高いトレード以外は絶対にやらない。
これだけで勝率も大幅に上がり、結果として資産も増やしていくことができます。
仮にこの方向感のなさが新しいトレンドへの転換点だったとしても、それは新しいトレンドが形成されてからポジションを保有すべきであって、方向感がない現状ではトレードをすべきではありません。
トレードをしない決断をすることもFXトレードで勝つためには必要
FXで勝ち続けていくにはトレードをしないトレードストップも重要な作業の一つです。
一般にFXで負ける人の多くがトレードのしすぎなのです。
いわゆるポジポジ病というものです。
ポジポジ病は百害あって一利ありません。
そもそもトレードはスプレッドが存在するため、仮に勝ち幅と負け幅が一緒だとしたら勝率50%では理論上絶対に勝つことはできません。
勝ちトレードを負けトレードよりも増やしていくか、あるいは勝ち幅を負け幅よりも大きくしていく必要があります。
もしくは、ロット数を増やして勝ち幅にレバレッジをかけていくかです。
しかし、ロット数を増やすのはリスクもそれだけ伴いますし、リスクヘッジをしないのであればオススメ出来る行為とはいえません。
勝ち幅や負け幅はマーケットがどのように動くかに左右されますが、それは私たちトレーダーが操作できるものではありません。
自分でコントロールできないものを変えようとするのはナンセンスです。
そうなると、勝率をあげていくのが現実的な解法となるはずです。
勝率をあげるのであれば、手っ取り早いのがトレード回数を減らすということになります。
なぜならトレード回数は少ない方が胴元であるFX会社に支払うスプレッドが結果的に少なくなるからです。
また仮にトレードの最終損益は同じだとしても、トレード回数が多い方と少ない方であれば、トレード回数が多い方が負け回数が必然的に多くなるので精神的に消耗します。
精神的に消耗すればメンタルが原因で負けるということが起こってしまいます。
そうなれば日常生活にも支障が出てくるでしょう。
そして、少ない取引で多い取引回数と同じ最終損益を実現できているということは、それは生産性が非常に高いということです。
そんなもの、生産性が高いほうがいいに決まっています。
だからこそトレード回数を減らし、トレードストップをしていくことが必要なのです。
そして取引回数が必然的に少なくなるスイングトレードが同様の理由でFXで最強だと言われる所以なのです。
よくFXをおすすめするサイトではスイングトレードよりもデイトレードやスキャルピングがおすすめとされがちです。 またよくあるFX初心者本でもデイトレードがしきりにお勧めされます。
この理由はスポンサーであるFX会社にとって、たくさん取引してもらった方がスプレッドで稼げるからです。
FX会社からすればそっちの方が儲かりますが、トレーダーが現状、大量にアルゴリズムが入っているマーケットでデイトレードやスキャルピングで稼げるとは思えません。
だからこそ裁量トレードの場合はスイングトレードがおすすめです。
スイングトレードができない、デイトレードやスキャルピングしたいというのであれば、素直にシステムトレードに移行して自動売買利用したほうが良いと思います。
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