FXでポジポジ病にかかってしまう原因と克服する方法とは?

FX初心者にありがちな特徴としてポジポジ病があります。

逆にこのポジポジ病を克服できて、なおかつトレードの経験を積むことができれば初心者を脱出することができるといえる一つの目安とも言えます。

そんなポジポジ病にかかってしまう原因とその対策について見ていきましょう。

そもそもFXにおけるポジポジ病とは何か?

ポジポジ病とはもちろん本物の病気のことではありません。

トレードの根拠が無いのにすぐに何度もポジションをもってしまう、あるいは何度も何度もポジションをとり続ける、過剰なエントリーをしたがることをさします。

FX初心者のトレーダーの多くが陥ってしまう典型的なミスの一つです。

トレーダーというと、パソコンの前にへばりついて何度も注文を入れて売買を繰り返す。

そんなイメージが強いかもしれません。

しかし、そんなトレーダーのイメージ通りにトレードしても大抵うまくいきません。

現実は一日に1度もエントリーしないこともよくあります。

パソコンの前に座って一日なにもトレードしない、何もない虚無の日もあります。

確かに、スキャルピングであれば日に何度もエントリーすることもあります。

しかし、トレードの方法はスキャルピングだけではありません。

そして、スキャルピングはお世辞にも初心者向けとは言い難いです。

スキャルピングをする場合手数料が圧迫してトレードの難易度が一気に上がります。

よりメンタルが重視され、時間と体力を必要とするより激しい戦場といえるでしょう。

ポジポジ病の原因は?どうしてエントリーしたくなってしまうのか?

トレードのルールが定まっていない、もしくは悪いから。

ポジポジ病の原因の一つがトレードルールが定まっていないから、もしくはトレードルールが悪いというものです。

トレードのルールが定まっていなければなぜエントリーしたか明確にならず、根拠もなく「今がチャンスだ!」と思って取引して大やけどをする羽目になります。

あるいはトレードのルールを定めたとしても、そのルールそのものに問題がある場合もあります。

投資はルールに基づいて行うべきというのは鉄則ですが、どんなルールであっても最低限利確や損切のルールは決めておくべきです。

そして、ポジポジ病の人の場合この利確ポイントと損切ポイントのルールに問題があることがあることが多い、あるいは利確や損切のポイントを決めていないことが多いのです。

<H3>沢山取引をした方がチャンスが多くて良いと思っているから

沢山取引すればするほどチャンスがたくさんあって勝てる可能性が上がる、といういのは完全な投資の初心者の発想です。

基本的にエントリーする回数は少なければ少ない方が良いです。

理由は手数料で圧迫されないのとハイリターンが狙えるからです。

エントリーする回数が多いということは超短期投資ということです。

こうなると、取引手数料が多くかさみます。

手数料がかさむということは、利益を出すためには1回1回のトレードでより多くの利益を生まなくてはならなくなります。

こうなるとメンタル面にも重しになり、大きな集中力を必要とします。

ハッキリ言ってかなり上級者向けで、少なくとも初心者向けではないことは確かです。

そして、投資初心者や投資未経験者は勘違いしている節がありますが、長期投資になればなるほどリスクも高くリターンも高くなります。

長期投資だからリスクがなく安心して投資できる、安全だと勘違いしている人は多いですが、実態は長期投資程のほうがハイリスクハイリターンです。

なぜなら、リスクとは現状からの変化の度合いをさすからです。

投資スパンが長くなればなるほど、チャートは上振れする可能性も下振れする可能性も高くなります。

従ってはリスクハイリターンとなります。

逆に投資スパンが短くなればなるほど時間当たりで変化する度合いにも限界ができ、結果としてローリスクローリターンとなります。

例えばポジションを1年持ち続ければ、ドル円が10円以上の値動きをするのはあり得る話です。

しかし、1か月でとなるとどうでしょうか?

過去のチャートを見るとそういった事例はあることにはありますが、少なくともここ数年はそういったことはありません。

あまり現実的ではないということです。

それだけ相場が動かないということは、リスクが少ない。

リスクが少ないということは当然リターンも少ないから稼ぎにくいということになります。

とはいえ、FXで1年もポジションを持ち続ける超長期投資戦略はおすすめできません。

初心者はデイトレードかスイングトレードから入ることをおすすめします。

メンタルが正常ではない、メンタルコントロールの問題

これは初心者に限った話ではありませんが、FXで裁量トレードで勝ち続けるにはメンタルコントロールは必須です。

相場が荒れ始めて一度に大きな資金を溶かしてしまえば、大抵の人が動揺してしまいます。

それで済めばまだよいのですが、失った損を取り戻そうとしてどんどんポジションをとり続ける。

動揺して冷静さを失っているときにエントリーしても良いことはおきません。

冷静であれば相場が荒れ始めたら一度相場から離れるということができる人でも、大金を失うとすぐに取り返したくなってしまうものなのです。

とはいえ、人間は良い出来事よりも、不幸なことや損失を強く認識してしまう、損失回避をする生き物です。

いわゆるプロスペクト理論です。

冷静さを一切失わないということは余程の訓練を受けない限り不可能に近いです。

ポジポジ病の対策は?どうすれば治るのか?

ポジポジ病の原因が分かったので、ここからはポジポジ病への対策について見ていきましょう。

リスクリワードと勝率を決めた取引ルールを決める

ポジポジ病の一つの原因として、ルールに基づいた取引をしていない、あるいはルールそのものに問題があると述べました。

そこでは、利確や損切ポイントが明確ではないから多くエントリーをしてしまうことも言及しました。

そこで、エントリーをする前に利確や損切ポイントを事前に決めれるようなルールに入れておきましょう。

そのためにはリスクリワードと目指すべき勝率を決める必要があります。

リスクリワードとは損失と利益の比率のことで、一般的な資金管理の方法です。

FXの損益はリスクリワードレシオと勝率で決まります。

チャート分析ツールには、基本的にリスクリワードを表示させるツールが存在します。

それを使って事前に設定しておいたリスクリワードとなるように損切ポイントや利確ポイントを決めて機械的に取引するだけでも、根拠のない取り引きが劇的に少なくなります。

リスクリワードによる資金管理に基づく取引は、ポジポジ病を治すだけでなく、裁量取引でFXで勝つために必要な必須行為です。

もし今までやってこなかったのであれば、今すぐに自分のトレードに反映させるべきです。

トレードから離れる決断をする、取引をしない日をあえて設ける

プロスペクト理論によって、よほど訓練を受けない限りメンタルを完全にコントロールすることは難しいと説明しました。

だからこそ、あえてトレードから離れることもポジポジ病を回避するために有効です。

トレードだろうが仕事だろうが、メンタルの悪い時は何をやってもうまくいかないものです。

そういうときは冷静になるまで一度相場から離れるべきです。

あるいはメンタルが直近で悪くなくとも、相場が荒れ始めたら結果として大損する可能性も出てくるので、荒れだしたらポジションを決済して相場から離れるべきです。

メンタルが悪くなってから行動するのではなく、荒れそうな相場になったらパソコンから離れるのが賢明な判断でしょう。

<H3>投資資金を大きくし過ぎない、稼いだら出金する

メンタルが悪くなればポジポジ病の原因となります。

ではなぜメンタルが悪くなるのか?といえば、大損して損を取り戻そうとするからです。

大損ではなく小さな損であれば、そこまで動揺することもなく冷静にトレードできるでしょう。

だからこそ投資資金は大きくし過ぎないほうがよいです。

というのも、FXは株と違って少額資金でレバレッジを使うのが本来のFXのおいしいところです。

少額資金であれば、溶かしても再チャレンジが可能だからです。

なんど溶かしても大丈夫くらいな金額でレバレッジをきかせてトレードすれば、
たとえ残高が0になったとしても、残してあった貯金を崩して再度チャレンジできます。

FXで何千万もの大金を突っ込むのは、本当におすすめできないのでやめたほうがいいです。

何千万もあるのであれば、株に投資すべきです。

株の方が大金を投資するのに向いていますし、大きな資金を使って稼ぐのに効率的です。

一方FXは、少額でレバレッジを掛けて稼ぐのに向いています。

従って、FXで勝負してある程度かったら出金して株など別のものに投資する。
これで複利を効かせた方が絶対に良いです。

よくFXで億トレーダーといった言葉がメディアで賑わせますが、億という単位はFXが稼ぎすいレンジではありません。

逆に数百万であれば株よりもFXの方が稼ぎやすいです。

稼ぎやすいフィールドで適切に立ち回ってお金を稼ぐのも、大切な投資戦略の一つです。

自動売買などのシステムトレードを行う

それでもポジポジ病が治らない、あるいはもっと手っ取り早くポジポジ病をどうにかしたい、という方は自動売買がおすすめです。

すべて機械任せなので、そこにメンタルが介在する余地はありません。

メンタルが悪くならないので、ポジポジ病も発症しません。

ただし、この場合はきちんとした自動売買を使う必要があります。

巷には性能の酷い自動売買もあふれていますので、過去の取引履歴などを公開している自動売買を使いましょう。

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