「これからFXを始めるぞ!」
と意気込んでまず始めるのが口座開設でもチャート分析でもなくてFXの初心者おすすめ本を買いに行く。
残念ながらよくある話です。
恥ずかしながら、僕自身もFXをはじめて始める際は大きな書店に行ってFXに関する書籍を片っ端から買いあさっていました。(笑)
しかし、残念ながら今までトレードしていて、書店においてある「FX初心者本」というやつが今まで役に立ったことはほぼありません。
その理由について見ていきましょう。
FXのおすすめな初心者本は存在し無いこれだけの理由
fxのおすすめな初心者本は存在しません。
その理由は以下の通りです。
・実際の相場では教科書に載っているのと全く同じ状況というのは基本的に起こりえない
・下手な情報を入れると実際のトレードで足かせになる
・本を買って成功するのであれば誰もがFXで勝てているはずである
実際の相場では教科書に載っているのと全く同じ状況というのは基本的に起こりえない
FXに限らずトレードではそうですが、全く同じ状況というのは基本的には起こりえません。
外部的に似ている状況は起こりえることは稀にはありますが、その外部的に似ている状況であったとしてもトレーダーのメンタル面での環境、すなわち内部的な状況は必ずといっていいほど異なっているはずでしょう。
前回の時は普段からコツコツと勝ち続けられていて落ち着いてトレードできる環境であったとしても、次に起こる似た相場状況の時には、直前で大損していて冷静な判断ができない可能性も大いにあります。
せっかくのチャンスだったのに慎重になり過ぎてポジションを持つことができなかったり、あるいは負けこんでいて損を取り返すために無理なトレードをしているかもしれません。
だからこそ、FXの初心者向けの本は鵜呑みにしないほうが良いです。
こういった本を読むとまるで勝ちパターンや答えがその本の、教科書の中に書かれているように錯覚してしまいますが、現実はそう簡単ではないのです。
下手な情報を入れると実際のトレードで足かせになる
この情報過多時代では下手な情報は毒となりえます。
そんな下手な情報を初心者の時代に安易に入れてしまったら、確実にトレードで足かせになるでしょう。
現に僕自身も、初心者のころ本に書いてあった通りにトレードしたらみるみるお金が溶けていって絶望の淵へと追い込まれた苦い経験があります。
本から入るとその本に書かれていることが絶対だと勘違いして信じて疑わない人がたくさんいます。
出版業界はまがいなりにも人の目が入って編集されるので信頼できると信じてやまない人が世の中にはたくさんいます。
そこまでいかなくとも、少なくともインターネットに書かれていることよりかは本に書かれていることの方が正しいくらいに思っている人が大勢でしょう。
たしかにインターネットのどこの誰が書いたかもわからない情報なんてあまり信頼できないかもしれませんが、年々出版業界の信頼も落ちており、質の悪い本が大量にあふれかえっています。
もし、出版されている本が本当に信憑性の高いものばかりであるのなら、胡散臭いHowTo本は書店には売られていないはずですし、胡散臭い宗教本も売られていないはずです。
しかし、実際の書店に足を運んでみると、簡単に稼げると謳う副業HowTo本やら、信憑性に大いに疑問が残る創〇学会関連の宗教本がでかでかと売られています。
本屋もビジネスでやっているのであくまでも売れる本を並べるのであって、そこに書いてある内容が正しいかどうかは担保されていません。
そしてどの本も「初心者向け」の本を出します。 なぜでしょうか?
初心者向けが一番売れるからです。
ただでさえ投資本なんてビジネス書の中の一部のカテゴリーで、株やら金融全般、あるいは副業などのカテゴリーがある中でFXの本となるとニッチ市場となるでしょう。
そんな中、上級者向けや中級者向けの本を書いても売れません。
そもそも中級者やら上級者は本に頼らずとも自分で勉強したり、無料ではないそれなりの金額がする有料なセミナーやら同業者同士で切磋琢磨するはずです。
そして初心者向けの本となると、知識のない初心者相手だからといってあの手この手で本を売るために盛った表現を使ってきます。
「初心者でもたった数分で稼げる!」「スマホだけでも稼げる!」「3000円投資法!」などなど。
実際のところこういった表現を使った方が本が売れるし、本を読む側も魅力を感じるためどんどん使えない情報が頭に入っていってしまうのです。
それがトレードの際に邪魔となって結果として負けて退場してしまう。
だからこそ、初心者向けのFX投資本には注意すべきです。
そもそも、トレードで稼ごうとするのであれば「初心者」では勝てません。
熟練のトレーダーがはびこるマーケットでその相手を出し抜いて勝たなくてはいけません。
となると、初心者向けの本を読んでいるようでは負けるのは必然となるでしょう。
本を買って成功するのであれば誰もがfxで勝てているはずである
たかが数千円の本を買って勝てるのであれば誰しもがFXで勝てているはずです。
しかし、実際のところFXで勝てているのはごく一握りです。
それに本当に勝てる情報があったとして果たして本当に数千円で売ると思うでしょうか? そんなことはないでしょう。
FXのおすすめな初心者本とやらを買っても出版業界に食い物にされるか、あるいは広告を出しているFX会社に手数料を搾り取られて終わりになるのがオチです。
本当に大切な情報があるとすれば、それ相応の価値があるといえるのでそれなりの値段がするはずでしょう。
実際、初心者本などでよくある移動平均線だったり、三尊(ヘッドアンドショルダー)・逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)だったり、グランビルの法則だったり、その他テンプレパターンが相場で出てきたとしても
他のトレーダーも同じ画面で同じテンプレパターンを見て考えてるため結局はうまくいかないことがほとんどです。
FXはマネーゲームです。
勝者は他のトレーダーから出し抜いて勝ち抜いていく必要があるのです。
そんななか何も考えずにどこにでもあるテンプレパターンだけを使っていては勝ち続けられません。
それではFX初心者はどうやって学べばよいのか?どうやって勝っていけばよいのか?
ここまで初心者がfxについて本で学ぶべきではない理由を述べてきました。
それでは具体的にどうすれば初心者がfxのトレード技術を向上させることができるのでしょうか?
相場から直接学ぶ
結局のところ、これが一番大切です。
FXに限らずどんな洗練された理論であろうと所詮は机上の空論です。
百聞は一見にしかずともいわれるように、実際に経験してみることが上達の一番の近道だと思います。
事実、世の中の成功しているトレーダーや、トレーダーに限らず起業家やらビジネスマンでも、成功している人は少なからず一度は失敗しているはずです。
しばしばFXのサイトで億トレーダーの記事を見かけることがありますが、大抵一度は資金を溶かしています。
もちろんだから今こそ金を溶かせとは言いませんが、少額でもいいから自分で確立した手法をトライ&エラーで試してみるべきです。
あるいはデモサイトや練習ソフトでも良いので、トレードの練習をしてみるべきです。
そうすると、なぜ勝てなかったのか?あるいは勝てたのか?を考えるようになります。
こうなるとどんな相場でも対応できる柔軟性が生まれてくるはずです。
一方、初心者向きFX本に書いてあることだけを実践してもなぜ勝てたのか?あるいは負けたのか?が見えてきません。
なぜならなぜその手法でトレードしたかといえば「本に書いてあったから」となるからです。
これでは刻々と変わる相場に柔軟に対応することは困難でしょう。
トレードは基本的にチャートが全てです。
もちろんFOMCの会見での発言やら、政治的発言によって為替が大きく変動することもあります。
いわゆるファンダメンタルズ的なファクターにはどうしようもありません。
しかしそういったイベントを除けば、トレードに関することのすべてはチャートの中にあるといっても過言ではありません。
そして、全てのトレーダーは同じチャートを見たとしても考えていることや受け止めたことは千差万別です。
だからこそ、実際にチャートを見ながらトレードするというのが一番の成長の近道なのです。
「本」ではなく信頼できる人を見つけてその人からツールやら指導を受ける
それでも誰かから教わりたい、あるいはツールなどを利用したいのであれば、自分で信頼できると思った人が出しているものにすべきです。
本に書いてある内容は良くも悪くも既に多くの人に公開されている、いわば誰でも知っていることばかりです。
そうではなくて本当に勝ちたいのであれば、本当に勝っていると信頼できる人の発言、あるいはツールをきちんと適切な金額のお金を払って教えてもらうなりすべきです。
きちんとした金額を払えば、その時点で列記とした仕事になります。
そうなれば、それ相応の責任が発生するので教える側も責任をもって実行するでしょう。
ユーチューブなどでタダで公開している動画などは、動画発信者はあなたが勝とうが負けようが、動画さえ見てくれれば広告がつくので稼ぐことができます。
だから無責任な発言を連発することもできますし、嘘を言って稼いでいるアピールもいくらでもできます。
そうではなくて、本当に勝てる方法を誰かから教わりたいと思っているのであれば対価を払って勉強をすべきです。
Youtube動画などの無料のモノばかり視聴して満足して勉強した気になっているといういことは、本質的にはあなたは0円の価値しかない物を見て勉強した気になって満足しているといっているのと同義です。
本気で何かを学んだりするのであれば、むしろ快く対価は払うべきなのです。
信頼できる自動売買を利用する
上記以外の方法として、自動売買を利用するという手段もあります。
自動売買の場合はシステムが機械的にトレードしてくれるため、高度なトレード知識や経験なくして一定以上の成果を出すことができます。
まともな自動売買ソフトさえ手に入れることができれば初心者だとしてもプロ並みのトレードが可能です。
ただし、自動売買も本当に信頼できるものである必要はあります。
巷には質の悪い自動売買があふれかえっています。
本当に成果が出る自動売買なのか?きちんと見極める必要があります。
その見極める方法の一つとして、自動売買の過去の取引実績が参考になります。
きちんと自動売買の結果で利益を出せているかどうか?取引実績の更新頻度が高いかどうか?そういったことが、実力のある自動売買かどうかを判断する基準になるでしょう。
逆に取引実績を公開していない自動売買は、公開できないそれなりの理由があるから公開していないといえます。
取引実績を公開していない自動売買ソフトは使わないほうが良いでしょう。
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