【FXで使える】ローソク足の見方から分かる投資家心理分析とは?

トレードの基本中の基本であるローソク足。

このローソク足の形から投資家心理を読み取ることができます。

既に投資をしている人からすれば今更ローソク足がどうこういわれるのは自分には全く関係のない話だと思われがちですが、ローソク足はほとんど見ずに各種インジケータ―ばかりを頼りにしている人も現実には多いです。

そして、トレードというのはいち早く投資化心理を察知して適切なポジションをとる一種のスポーツのようなものであるからこそ、ローソク足が示す投資家心理についてきちんと押さえておく必要があります。

ローソク足の重要性

なぜ今更ローソク足を学びなおさなくてはいけないのか?

その理由の一つは移動平均線をはじめとする各種インジケータ―は表示されるのが遅いからです。

新しいローソク足が出て終値がつく、その終値を平均して移動平均線ができるためローソク足が上下している間は移動平均が機能しません。

しかもただでさえ移動平均線はトレンドを察知するのが遅いといわれています。

各種インジケーターが投資家心理を知らせる前にローソク足を見ればどのような心理で取引がなされたのかがリアルタイムでわかるのです。

インジケータ―だけでは一つ一つのローソク足でどのような心理で取引がなされたのかがわかりません。

インジケータ―だけにとらわれずに、ローソク足にも目を向けてトレードを行う必要があるのです。

ローソク足が示す投資家心理とは?

ローソク足で投資家心理を読み解く際に最も大切なのはどのタイミングで以下のローソク足が出たのかということです。

全く同じ形のローソク足だったとしてもレンジで出たのかトレンドで出たのか、あるいは安値圏で出たのか高値圏で出たのかでその意味は大きく変わることもあるからです。

大陽線と大陰線

実体が長くヒゲがない、もしくは短いもので陽線のことを大陽線、陰線のことを大陰線といいます。

一方的に上昇や下落した際にできるローソク足で、大陽線であれば上昇する可能性が高いことを、大陰線であれば下落する可能性が高いことを示唆します。

大陽線や大陰線の中でヒゲが全くないものを丸坊主と呼びますが、陽の丸坊主が出た場合は一方的に買いを、陰の丸坊主が出た際は一方的に売りが強いことを示唆しています。

下ヒゲがない大陽線を陽の寄付坊主、上ヒゲがない大陰線を陰の寄付坊主といい、陽の寄付坊主は買いが強いことを、陰の寄付坊主では売りが強いことを示唆しています。

上ヒゲがない大陽線を陽の大引け坊主、下ヒゲがない大陰線のことを陰の大引け坊主といい、陽の大引け坊主は買いが強く今後も上昇するであろうことを、陰の大引け坊主は売りが強く今後も下落することを示唆しています。

小陽線と小陰線

実体もヒゲも短い陽線のことを小陽線、陰線のことを小陰線といいます。

小陽線や小陰線はレンジなどの保ち合い相場で出現しやすい特徴があります。

小陽線、小陰線の中でも実態もヒゲも非常に短いものをコマといいます。

コマは相場がどちらに動くか迷っていて持ち合っている状態を意味します。

上影陽線と上影陰線

実体に比べて上ヒゲが非常に長い陽線を上影陽線、陰線を上影陰線といいます。

上影陽線や上影陰線はそれまでのトレンドの勢いが衰えてきていることの現れです。

特に長く上昇した後に出現した場合はトレンドが転換する可能性があるといえます。

下ヒゲがなく長い上ヒゲのある短い実体の上影陽線および上影陰線のことをトンカチといいます。

トンカチが天井付近でた場合、陽線でも陰線でも下落する可能性が高いといえます。

下影陽線と下影陰線

実体に比べて下ヒゲが非常に長い陽線を下影陽線、陰線を下影陰線といいます。

下影陽線や下影陰線は安値圏では下げ止まりの可能性を、高値圏では上げ止まりの可能性を示します。

安値圏か高値圏かで示す意味は異なるため、どのような流れで出たのかが重要になってきます。

上ヒゲがなく長い下ヒゲのある短い実態の下影陽線および下影陰線をカラカサといいます。

カラカサが底値付近で出た場合、陽線でも陰線でも上昇する可能性が高いといえます。

十字足

始値と終値が同じ時にできるローソク足を十字足(寄引同事線)といいます。

十字足は買いと売りが拮抗して相場が転換する可能性を示唆しています。

十字足の内、上ヒゲと下ヒゲがほぼ同じ長さのものを寄せ線といい、売りと買いが拮抗し相場の転換を示唆しています。

T字に近い下ヒゲの長い十字足をトンボといい、逆T字の上ヒゲが長い十字足をトウバといいます。

これらも相場の転換の可能性を示唆しています。

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