投資、トレードといっても、様々な方法が存在します。
そして手法によってトレードスパンやトレードの仕方、メリットやデメリットは異なります。
どのトレードスタイルが正解ということはなく、各トレードスタイルごとに良い点は存在します。
しかし、現実的にFXを始めるにあたって様々な制約がある事が多いのも事実です。
その一つの例が初心者であるがためにトレード技術が高くないことや相場に慣れていないということです。
今回は各トレードスタイルについて軽く見ていき、最後に初心者におすすめなトレードスタイルについて見ていきます。
投資スパンで分けたトレードスタイルの種類と難易度
トレードスタイルの分け方としてトレードスパンで分けるか、トレード手法で分けるかで変わってきます。
まずは投資スパンでトレードスタイルを分類した場合についてみていきましょう。
投資スパンで分けた場合、次のように分類することができます。
・スキャルピング
・デイトレード
・スイングトレード
・中長期トレード
それぞれのトレードスタイルについて簡単にみていきましょう。
スキャルピング
スキャルピングは小さな値幅をコツコツと積み上げていくトレード手法で一日に何度もポジションの保有と決済を繰り返します。
ポジションの保有期間も数分~数十分が中心でたくさん取引をして、薄利多売で稼ぐトレードスタイルです。
基本的に見るチャートは1分足です。
値動きの上下のみを見る関係上、複雑なインジケーターは使わず単純な移動平均線やローソク足を中心に見ていくのがおすすです。
スキャルピングにはスプレッドという弱点が存在します。
短期間で大量にトレードをする関係上、スプレッドが大きくのしかかってきます。
そのため、できる限りスプレッドの低いFX会社を選ぶことが必須です。
スプレッドが低いFX会社となると必然的に国内FXですが、国内FXの場合DD方式であり、トレーダーを負けさせることでFX会社が収益をあげるノミ行為を行っている可能性が高いので注意する必要があります。
デイトレード
デイトレードは1日の内にポジションを決裁してポジションを次の日に持ち越さないトレード手法です。
スキャルピングとは異なりポジションを数時間の間にわたって保有し続けます。
分足と時間足を中心にこまめにチャートをチェックしトレンドを確認していきます。
スキャルピングほど難易度は高くなく初心者にもおすすめできるトレードスタイルです。
トレンドフォロー型の単純な取引が中心で、移動平均線やMACD、トレンドラインなどを意識して取引するのがおすすめです。
比較的長い間チャートを見続けていく必要があり、なおかつポジションを持ち越せないため、日中取引ができない人には難しい取引手法です。
サラリーマンが副業でデイトレードをするとなると、本業をさぼりながら、あるいは休憩中などにトレードすることになりますが、相場の値動きが気になって本業に影響を及ぼす可能性もあります。
スイングトレード
スイングトレードは数日~数週間ポジションを保有し続け決済する取引手法です。
デイトレードと並んで個人投資家にとって現実的に一番適正が高い取引手法の一つです。
月足や週足でトレンドの方向を見極め売買タイミングでは時間足や日足のチャートを確認していきます。
小幅な値動きに一喜一憂しなくてもよく、大きな値幅を狙えるのが特徴です。
スキャルピングやデイトレードよりも値幅をとれるので、一度の取引でのスプレッドの大きさもそこまで気にならなくなりNDD方式を採用している海外FXでの取引も現実的になってきます。
取引スパンが長いため取引回数も必然的に少なくなり、取引のし過ぎによる負がなくなってきます。
中長期トレード
中長期トレードは名前の通り、中長期でトレードをするトレードスタイルです。
取引スパンが非常に長いため最もリスクが高い取引手法になります。
リスクが高い代わりに、リターンも当然高くなります。
そしてマーケットの価格の上下にどうじない、強いメンタルも必要となってきます。
トレンド判断が他の取り引き手法よりもより一層大切で、失敗した場合に損切りをしないとずるずるとポジションを塩漬け状態にしてしまいます。
特にFXではレバレッジを掛けて取引を行うため、リスクコントロールが非常に重要になってきますが、中長期投資はリスクが元から高いため初心者向けとは言い難いです。
トレード手法で分けたトレードスタイルの種類と難易度
トレード手法で分けたトレードスタイルは以下の通りです。
・裁量トレード
・システムトレード
裁量トレード
裁量トレードは投資家の自己判断の元、自由に売買できるトレードです。
個人投資家の最大の魅力は自己の裁量ですべて取引できることなので、個人投資家のメリットを最大限生かしたい場合じゃ裁量トレードがおすすめです。
ただし、裁量トレードは高いメンタルコントロールを必要とします。
相場の上下に伴う利益や損失に一喜一憂することなくトレードする技術が必要になってきますので難易度は高いです。
システムトレード
システムトレードは一切の感情を排除した、自動売買による取引です。
事前に組んであるプログラムを元に、相場状況に応じてオートで取引をしてくれます。
裁量トレードとはことなり、機械による取引なのでメンタルの問題でトレードに失敗することはありません。
ただし、システムトレードは荒れた相場に弱い傾向があります。
というのも、もとから組んでいるプログラムは基本的に平時に対応しているもので、荒れた相場を前提にプログラムが組まれていない可能性が高いからです。
また、取引結果が自動売買ソフトの性能に左右されるため、いかに優秀な自動売買ソフトを手に入れられるかも重要になってきます。
FX初心者におすすめなトレードスタイルとは?
FX初心者におすすめなトレード手法はどういう目的でトレードをするかにもよります。
勝ち負けよりもまずは単純にトレード技術をあげたいのであればスキャルピングがおすすめですし、勝敗を意識しつつトレード技術も上げていきたいのであればデイトレードがおすすめです。
単純に初心者でも勝ちにいける、勝ちやすいという方向で考えると、FX初心者におすすめなトレード手法はスイングトレード、もしくは自動売買によるシステムトレードでしょう。
というのも、現在のマーケットの取引のほとんどがアルゴリズムによる超高速売買となっています。
大手金融機関やヘッジファンドをはじめとするビッグプレイヤーが大きな資金をアルゴリズムを使って物理的な不可能なスピードで取引をしてきます。
このような状況でスキャルピングやデイトレードのような短期売買で勝ち続けていくのには難易度が高く初心者向けとは言い難いです。
またデイトレードやスキャルピングは初心者にありがちな取引しすぎによる負けが起きやすいのも事実です。
その点、スイングトレードは取引し過ぎで負けることはまずなく、ポジションを保有しすぎることによるリスクも限定できる点で扱いやすいでしょう。
自動売買によるシステムトレードの場合は、メンタルコントロールの問題を排除することができます。
メンタルの問題は熟練のトレーダーでも最大の懸念事項であり、この問題をクリアできるメリットは初心者にとってかなり大きいといえます。
ただし、自動売買を動かすかどうか、止めるかどうかの相場の見極めは必要になってきます。
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