MACDやRSIといったオシレーター系のインジケーターを使うとダイバージェンス(逆行現象)が起こります。
このダイバージェンス(逆行現象)が起こるということは勢いが衰えていることを意味します。
勢いが衰えているということは、いつ反発や反落してもおかしくない状況であるといえます。
つまり、MACDやRSIといったオシレーター系のインジケーターではダイバージェンスそのものが売買タイミングにもなりえるのです。
そこで今回はダイバージェンスについて説明します。
ダイバージェンスとは何か?
ダイバージェンス(逆行現象)とは高値を更新しているのにもかかわらずオシレーターでは以前の高値よりも低い位置になってしまう現象です。
高値を更新をするということは基本的にトレンドが上向きであることはイメージしやすいでしょう。
では高値が更新されているにもかかわらずオシレーターでは以前の高値よりも低い位置にあるとはどのような状況でしょうか?
RSIでは買われ過ぎ、売られ過ぎを、MACDでは0ラインからの距離がトレンドの向きや強さを示していました。
ダイバージェンス(逆行現象)では上昇傾向なものの、売り圧力≧買い圧力によって買われ過ぎサインや買いトレンドが一時的に調整されたのち再び買われたために起きた現象です。
つまり、全体的に買いの勢い・トレンドが鈍くなっているということになります。
基本的な優位性のあるトレードの考え方はトレンドの波に逆らわない順張りです。
そして、そのトレンドの勢いが鈍くなっているということはトレンドの転換点が来る可能性が高く、売買タイミングになりえる、利確ポイントの候補になりえるといえます。
ダイバージェンスだけでは勝てない!逆行現象の落とし穴
ここまでがよくあるFX初心者教科書本に書かれているような内容です。
そしてここからが本題です。
ここまでの内容が頭に入ってない場合は、まずはもっとよく勉強しましょう。
ダイバージェンス(逆行現象)が起こると逆側に行くことが多いのは確かなのですが、実際の相場はそんなに甘くはありません。
そもそも教科書に書かれているような内容がずっと起こるのであれば誰も負けません。
当然ではあるものの、トレンドの勢いが衰えているからといって逆側に転換するとはかぎらないからです。
あくまでもダイバージェンスが起これば逆側に動くと考えているトレーダーが多い、ということのだけの話です。
相場では心理が大切とよくいいますが、それは一気にお金を溶かして不安定な状況になり冷静にトレードができないだとかいう自分に関する心理の話だけではありません。
他の一般トレーダーがどう考えているか、この相場状況であればどういった心理が支配的であるから自分はどのように立ち回ればより優位性を高められるか?といった自分以外の心理のことまでが、相場における心理の重要性を意味しています。
FXでは基本的に誰かを負けさせないと自分は勝てません。
FXはゼロサムゲーム、厳密に言えばマイナスサムゲームです。
そうなると、流動性が低い場合などはヘッジファンドなどによるストップ狩りの対象になったりもします。
当然流動性が高い場合でも、逆側に動かないこともあります。
あくまでも、ダイバージェンスは起これば逆側に動くと考えているトレーダーが多いというだけのことであることは心に留めておく必要があります。
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