FXのデモトレードは意味ないって本当?

ネットではFXのデモトレードについて意味がない、と主張している人もいます。

その意見には賛成できません。

デモトレードを必要としている人はFXの初心者ですが、そもそも初心者はFXで勝てないのが当然です。

FXやトレードに関する考え方が身についていないからです。

生まれつき自転車に乗れる人なんて誰もいません。

同じように、生まれつきFXができる人なんていないのです。

何度も自転車に乗り失敗し、それによって自転車も苦もなく運転できるようになるのです。

FXも同じです。

一度も負けたことがない人なんていないです。

ただしだからといって、デモトレードを過大評価してはいけないのもまた事実です。

今回はデモトレードについて見ていきます。

デモトレードで勝てたからといってリアルトレードで勝てるわけではない

まずデモトレードで勝てたからといってリアルトレードで勝てるわけではありません。

様々な理由がありますが、FXのトレードにおける緊張感やメンタルの問題はデモトレードでは味わえません。

また、デモトレードは仮想的な通貨で取引を行うのでいくら失敗しても大丈夫です。

しかしリアルトレードでは自分自身の資産を使ってトレードするため、デモトレードと同じようにトレードすることができません。

そしてデモトレードは取引相手が存在せず、数字を動かしているだけなので約定も簡単にします。

一方、リアルトレードでは取引相手がいないとトレードは成立しません。

そうなってくるとデモトレードは時間の無駄なのではないかやる必要がない。

このような主張がネット上にはありますが、そうではありません。

デモトレードで通用しないのであれば、確実にリアルトレードでは通用しない

デモトレードで通用したからといってでリアルトレードで通用するとは限りません。

しかし、デモトレードで通用しないのであれば確実にリアルトレードでは通用しません。

デモトレードを否定するということは、ずぶの投資初心者がリアルトレードから始めるということですが、それはトレードで勝つ前提で始めるということです。

もちろんそれが熟練のレーダーであれば勝つ前提でやるのは当たり前ですが、FX初心者であり、なおかつ投資やトレードが初めてであればなおのことデモトレードから始めるべきです。

何事も初心者で物事上手くいくわけでありません。

誰だってはじめの頃はうまくいかないものです。

数学の勉強だって始めは足し算から始め始めますが、最終的に大学生ではフーリエ変換などと言った複雑なことまでやります。

仕事だって入社1年目は皆使い物にならない新人ですが、3年も経てば十分仕事で会社の利益に貢献することはできるはずです。

結果を出すには成長する必要があります。

はじめから結果を出せる人なんていませんし、成長する過程で多かれ少なかれ失敗はするものです。

だからこそ、初心者の内は成功することを前提にトレードすべきではありません。

何が自分自身を成長させるかと言うと、経験でしょう。

どんなに知識を吸収したところで、実際に行動に移して経験してみなければわからないということがこの世の中にはたくさんあります。

だからこそ経験する必要があります。

経験がなければ成長することはできないのです。

だから、世の中の大抵のことはとりあえずやってみるのが良い。

これは事実ですが、トレードの世界は別です。

勉強でもビジネスでもとりあえずやってみるというのは何か事を成すためには大切な考え方です。

しかし、トレードの場合はとりあえずやってみて失敗したら大火傷をして取り返しのつかないことになる。

こんなことが起こりうる世界です。

失敗してPDCAを回したくても、資金がなくなってPDCAを回せなくなる可能性すらあるんです。

だからこそデモトレードでシュミレーションすべきです。

シュミレーションである程度経験を積んで、知識を机上の空論ではなく実際に動かして経験する、これが大切なのです。

FX1年生はトレードで勝つことを前提とせず、生き残ることに集中すべし

毎月何十万ものお金が増えていく脳内シュミレーションは楽しいものです。

しかし、現実はそこまであまくはありません。

マーケットは熟練のトレーダーがしのぎを削っている世界です。

FX初心者はトレード1年目は相場で生き残れは合格点です。

仮に最終損益がトントンであったとしても、あるいは負け越したとしても、トレードで生き残ることができれば経験という大切な資産が積みあがっています。

そうなれば、翌年は良い結果を迎えることができるでしょう。

よくFXは9割が負けて1割しか勝てないといわれますが、翌年マーケットで1年生き残った人の9割が負けているのか?というとそうではありません。

9割負けているの負けの中には明らかに勉強してきていない人やド素人がたくさんいます。

そういう人の多くは1年以内にマーケットから退場します。

逆に言うと、一年生き残るほど勉強したり試行錯誤できているのであれば、勝つ可能性が高くなっているということです。

従って、ズブの素人ほど1年以内にはマーケットで生き残ることのみに集中した方が良いです。

そのためにもデモトレードすべきです。

デモトレードを批判する人は、熟練のトレーダーで本当に必要が無いのか、あるいは自身のFX塾やスクールを売りたいだけでしょう。

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