初心者や相場の素人によくありがちな話ですが、FXで負け続ける、勝てない事が続くとこう考える人が多くなります。
「このインジケーターは使えない(勝てない)。だから、勝てるインジケーターを探そう!」と。
そして、聖杯探しを続けてこの状態がずっと続くと希望が諦めに変わり
「FXは勝てないからやるべきではない」
となり相場から撤退していきます。
相場で負け続けると、当然なぜ負けたのかを分析し始めます。
そしてだいたいはじめにあたりをつけるところがテクニカル分析手法やインジケーターそのものだったりします。
多くの人が負けた原因が何なのか?でインジケーターではないか?と仮説を立てて疑いを持ち始めるのは、インジケーターというものは分かりやすいものだからです。
インジケーターがダメであればインジケーターを変えれば勝てる!となりますが、インジケーターを変えるだけなら簡単ですし誰でもできます。
しかし、相場の世界はそんなに甘くはありません。
最強なインジケーターもおすすめなインジケーターもないのです。
もっと根本的なところが間違っています。
最強のインジケーターもおすすめなインジケーターも存在し無い
元が余程勉強不足でインジケーターの使い方やテクニカル分析についてまともに理解していなければインジケーターを変えただけで勝つことはありますが、そうでなければインジケーターや分析手法を変えたからといって劇的に勝てるということはほぼありません。
なぜならインジケーターというのはあくまでも道具にすぎないからです。
各インジケーターには得意な状況、苦手な状況というものがあります。
苦手な状況でいくらインジケーターを当てはめたとしても使い物になりませんし、マーケットの状況は刻々と変化するのでその変化に対応できなければそれまで使えたインジケーターも使い物にならなくなります。
だからこそ最強のインジケーターもおすすめなインジケーターも存在し無いのです。
相場状況や通貨ペアなど環境要因によって相場の動き方は大きく変わるのに、同じインジケーターにすべてを適用させようとする方が無理があるのです。
本来やるべきは相場の環境分析です。
相場の環境分析ありきでインジケーターという道具を決めて扱うべきなのです。
そこに最強もおすすめも万能も存在しません。
間違ってもインジケーターありきでトレードしてはいけないのです。
FXの裁量トレードで勝つために必要なたった3つのこと
FXで勝つために必要なことは次の3つだけです。
・相場分析能力
・資金管理
・メンタルコントロール
なぜこの3つなのかというと、負けるのはインジケーターがどうこうというよりも、トレード技術の良し悪しなところの方がはるかに大きいからです。
事実、トレード技術の高い人に普段よく使うインジケーターでトレードしてもらっても大抵勝つことはできます。
相場分析能力
通貨ペアごとの性質から、現在の相場のボラティリティはどうなっているのか、トレンドなのかレンジなのかということをトレードごとに分析する必要があります。
そしてその分析を基にその相場に適したインジケーターを採用すべきなのです。
世の中にはたくさんのインジケーターが存在しますが、実のところどれも似たような性質であり、どのインジケーターが最強でおすすめというものは存在しません。
なぜなら相場環境によって変わるからです。
きちんと相場の環境分析を誤らずにして適切なインジケーターを使えばインジケーターで負けるということは基本的には起こらないはずです。
資金管理
資金管理をしなくてもトレードをすることはできますが、資金管理をしないということはギャンブル投資法であるといえます。
初心者によくある典型的な負けパターンにコツコツドカンがありますが、コツコツドカンをするということは損切がうまくできていない、資金管理ができていないということの裏返しです。
どんなプロトレーダーであっても相場では勝つときもあれば負けるときもあるので、月単位で勝ち続けて資産を積み上げていくとなると安定した結果を出し続ける必要があります。
大抵の人がFXをやり始める理由がレバレッジを掛けてトレードができるからで、それは裏返すと少ない資金でドカンと稼ぎたいからでしょう。
ドカンと稼ぎたいと心では思っていなくとも本能ではそう思っている人は多いはずです。
ドカンと稼ぐことに意識が行き過ぎるためコツコツと積み上げていくというトレードができなくて、不必要なリスクをとってしまい結果としてドカンと負けてしまうのです。
あるいは、コツコツ積み上げることができないのであれば、いっそのことコツコツ負けてドカンと勝つトレードの方がまだトレードで勝ちに行くことができます。
勝率は低くともきちんと毎回コツコツ損切りしていけば、いずれ来るだろう大きなトレンドなどでのドカンでトータルで勝ちに行くことは可能です。
メンタルコントロール
メンタルコントロールはプロトレーダーでも常に課題となる問題です。
しかし、これが起こる原因の多くは資金管理に依存することからある程度は事前に防ぐことは可能です。
そもそもメンタルが悪化するのは大損をするからですが、大損をするというのは資金管理ができていないかったり、欲が出てロット数を多くし過ぎたりするからです。
これらは普段から取引ルールを設けておき、それに従って機械的なトレードをすれば対策をすることは可能です。
対策ができないのは相場が急にあれだして暴落、暴騰するなど、突発的に誰にも予想できそうもない状況が起こるといった限定的なシチュエーションのときだけです。
そしてこういう状況が起きやすい重要指標の前後は取引を控えておけば、メンタルコントロールでずっと負け続けるということは起こりえないはずです。
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