投資の世界ではアノマリーと呼ばれる投資手法が存在します。
アノマリーとはなぜなぜだかわからない、根拠が不明だがそうなるという不思議な現象です。
例えばジブリのアニメが放送された金曜日はドル円が荒れるだとかがそうでしょう。
ことFXに関して言えば、アノマリー投資をするのはやめておいた方がいいです。
その理由について見ていきましょう。
FXでアノマリー投資を絶対にやってはいけない理由とは?
たとえアノマリー投資が一時的に儲かったとしてもやってはいけませんし、そもそも手を出してはいけません。
その理由は以下の通りです。
1.投資・投機はルールに基づいて行うものである
2.FXは投機であり、投機で勝つにはテクニカルでなくてはいけない
3.テクニカルの大前提は相場はあらゆる事象を織り込むであり、それはつまりチャートがすべてであるということだ。
4.2.と3.よりFXで勝つにはチャートがすべてである。1.より「チャートがすべてである」というルールを守らなくてはい。アノマリーで投資をするということは1.のルールに反するのでやってはいけない。
これらについて深堀していきます。
ルールを忘れてはいけない
投資初心者であっても、未経験であったとしても、投資はルールに基づいて行うものであるということを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
かの有名な投資の神様であるウォーレンバフェットも投資で成功するためにこのように言っています。
第一ルール:損をしないこと
第二ルール:第一ルールを忘れないこと
ここで重要なのは第二ルールです。
決して第一ルールではありません。
この第二ルールが示すように、人々は投資をしだすとルールというものを忘れだします。
否、投資に限らず人生でもビジネスでも、仕事でも何事でも。
人は生きていると次第にルールや本質を忘れていくものだ。
もし、資本主義というゲームのルールや本質をちゃんと把握していたのならば雇われるという選択肢が経済的には合理的でないことに気が付くはずだ。
あるいは、もし億万長者になりたいと思っているのであれば、誰でもなれるということが気が付くはずだ。
そこには収入―支出=財産というシンプルな公式、ルールが存在していることを忘れている。
サラリーマンの生涯年収は2億ともいわれているのだから、定年の時点で億万長者でないのであれば、それは収入ー支出=財産というシンプルなルールをいつの間にか忘れてしまっていて、不用意にも必要以上の費用を出してしまっているということではなかろうか?
家が必要だ、保険が必要だ、などなど。
様々な言い訳が出てくるだろうが、合理的に考えるとしたら、とりあえず1億稼いだ後にそれをインデックス投資に回せば毎年働かなくともサラリーマンの平均年収を不労所得で稼ぎだすことができる。
となれば、サラリーマンでお金の心配をする人なんてこの世にはいないはずではないだろうか?
そういった選択肢もあるわけだが、その選択肢は取らないわけだ。
なぜかというと、ルールを忘れてるからだ。
本来ルールとはシンプルなものである。
ルールとは守らせるためにある。
法律でも規律でもそうだ。
しかし、ルールが複雑であればプレイヤーは理解できない。
だからルールを作るものはルールをシンプルにしようとする。
シンプルイズベストなのである。
しかし、シンプルだからこそそのルールを忘れてしまうのである。
シンプルだと当たり前になる。
当たり前すぎるので結果として忘れてしまうのです。
収入―支出=財産
この公式も極めてシンプルで、今更説明しなくとも誰でもわかる、至極当り前のことですが現実として定年の時点で億万長者になっている人がはたしてどれくらいいるだろうか?
それではテクニカル分析のルールとは、いったいどんなものだっただろうか?
FXの話に戻してみよう。
FXは投機である。
そして投機で稼ぐのであればテクニカル分析を利用したトレードが必勝法である。
これを否定する人はほとんどいないだろう。
例外として、スワップポイント狙いでFXをやる人もいます。
この場合はファンダメンタルズにで稼ぐことができますが、一般的に言われているFXで稼ぐというのは投機で、テクニカルで稼ぐということです。
テクニカル分析のルールとは何だろうか?
テクニカル分析の大前提は次の3つである。
・マーケットはあらゆる事象を織り込む
・価格の動きはトレンドを形成していく
・人間心理は不変である
詳しくはこちらの記事を参考にしてもらいたい。
このうち、マーケットはあらゆる事象を織り込むというのは、何かファンダメンタルズ的な要因が仮に起きたとしても、それはすぐに相場に反映されるということです。
特に昨今は情報化が進み、ネットを使えば今現在世界の裏側で起こっていること瞬時に手に取るようにわかるようになった。
つまり、世界の裏側で起きたことが瞬時に相場に反映されるようになったのである。
であれば、いちいちニュースなどに反応する必要もなく、チャートだけを見ていれば大丈夫であるということになる。
これが「マーケットはあらゆる事象を織り込む」の意味である。
FXで稼ぐと決めたのであれば、テクニカルであり、テクニカルはマーケットはあらゆる事象を織り込むということを前提としてできている分析手法なのだから、チャート以外に関与するアノマリー投資に従ってはいけない。
これが結論となります。
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