FXにおいて重要な経済指標の一つがNYダウになります。
住宅指標やGDPなどFXに影響を与える指標には様々ありますが、そんな中でも常に見ておきたいのがNYダウです。
今回はFXとNYダウの影響の関係性についてみていきます。
どんな通貨でもFXではNYダウの影響を受ける理由
NYダウとは何か?
そもそもNYダウとは何でしょうか?
NYダウは正式名称はダウ工業株30種平均でダウジョーンズ社によって選出された米国の30社の平均株価を表しています。
日本でいう日経平均株価に相当します。
NYダウには先物商品もあり、NYダウ先物として取り扱われています。
NYダウ先物はNYダウの先行指標であるため、NYダウや各国の株価にも影響を与えます。
NYダウは米国全体の経済状態を測るためによく使われ、日本株もこのNYダウに連動して動くことがよくあります。
なぜなら日本の会社の主な稼ぎどころはやはり米国であり、米国の経済状態がどうかでマーケットの大きさが測られるため、最終的な日本の企業の業績にも響いてくるからです。
また、日本株以外でも世界経済を牽引するのは主に米国であるので、世界中のあらゆる金融商品がこのNYダウの影響を多かれ少なかれ受けています。
基軸通貨である米ドルがNYダウから大きな影響を受けている
世界中のあらゆる金融商品がこのNYダウの影響を多かれ少なかれ受けていますが、中でもFXは大きな影響を受けています。
なぜなら基軸通貨は米ドルであり、米ドルの価値は米国の経済状態に依存するからです。
そして先ほども述べたように、NYダウは米国の経済状態を表す指標としても用いられます。
このことから、FXではNYダウから大きな影響を受けているといえます。
また、ユーロ円のように取引通貨に米ドルが入っていなかったとしても米ドルの影響を受けているのでNYダウの影響を受けているといえます。
というのも、ユーロ円のような取引であっても直接ユーロと円を取引しているわけではないからです。
ユーロ円はユーロと米ドルを取引して米ドルと円を取引している間接取引です。
このように必ず基軸通貨の米ドルを挟んだ取引となっているのです。
従って、どんな通貨でトレードするとしてもNYダウのテクニカル分析は必須といえます。
常にNYダウと連動しているわけではない
とはいえ、いくらNYダウが重要な指数であるからといって、常にNYダウと連動しているというわけではありません。
以前はドル円とNYダウは高い相関性を持っていましたが、特に近年のドル円相場ではNYダウとは違った挙動で動くことの方が多いです。
しかし、依然としてNYダウをはじめとした指数を見ることの重要性は変わっていません。
金融マーケットはつながっています。
ドル円と債券市場の米国債は相関関係にあるように、一見全く関係ないマーケットの動きでもつながっているということがよくあるのです。
なぜなら、そこで莫大なお金を動かしている機関投資家が同じだからです。
マーケットでの投資家心理がリスクオンかリスクオフかで機関投資家は国債の比率を上げるか、あるいは株や通貨の比率を上げるかを変更しているからです。
逆に莫大な資金を動かしている機関投資家の動きを知ることができればトレードを確実に有利に進めることができるでしょう。
そのためにも、マーケットで代表格的なNYダウは株式投資をしなかったとしても、FXトレードのみの投資家であったとしても見るべき指数なのです。
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